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今年の1月末頃のA新聞朝刊に「発達障がいの4歳の長男を殺した母親、殺人容疑で逮捕」という記事が掲載されました。友人たちの「母親がどんなにつらかったか」「子供がかわいそう」という言葉の通りの悲痛な出来事でした。時すでに遅しですが、何故このような事件が事前に防げなかったのかと残念でなりません。 私は今までの経験から不登校も発達障がいも病気や障害を治療するという、「医療・治療的視点」でなく、「其々の子供の個性の顕れ」として教育的視点で捉えて教育・訓練・指導支援(薬の必要な場合もありますが)をして行かなければならないものだと思っています。発達障がいは「障がいが発達期に顕れる」という特徴を持ち、精神伝達の機能に障がいがあることで、「精神発達の問題」「脳の発達段階での機能障がい」とも言われています。この障がいは他の精神疾患とは異なり、障がいが進んで最終的に人格崩壊にまで至るということがない(「障がいの非進行性」)と言われています。 私は子供には「感性の脳・知性の脳の発達」「自我の目覚め」等の遅速や「心と体」「学力・能力(得意と不得意)」のアンバランスや「「経済力・環境」の格差等の成長過程における子供の心身の成長に与える影響要因が複雑に絡み合って起きる現象であり、それを病気や障害として治療するものではないと考えます。 私は身体の不調や精神的不調に対して何でも病名(何々症候群など)を付けて病人をつくり上げる今の風潮に疑問を感じます。不登校問題や発達障がいの研究や解明が進み、特別教育支援体制が進んで良い面も出てきている反面、レッテルを張られたり、仲間外れにされたり、いじめや差別化の対象にされたりする例も増えているように思います。 子供たちは時代の子であり、環境の子なのです。不登校や発達障がいも個性として、1人の親の性にしないで、時代や社会が生み出した個性的な子供として、その教育の在り方・体制を考える必要があるのではないでしょうか。 梧桐学苑では不登校や発達障がいの子供たちの家庭訪問をして不登校脱出・復学を支援していますが、そのような子供を抱えた家庭は大変です。世間からの批判(母親の躾と教育が悪い・学校・親族も含め)と家庭内トラブル(子供・父親からの責め)を支えている母親の精神的苦労や悲鳴を何時も目の当たりにしていますが、不登校脱出と復学は母親の精神力と協力に懸かっていると言っても過言ではありません。 社会のどんな荒波や災難が来ようとも、子供には自然治癒力が備わっていますから、保護者の精神力と献身的愛情、周りの人達の理解と大きな支えがあれば、子供は立派に育つし上記のような事件が起きることも無くなると思っています。私は子供のために懸命に生きていらっしゃるお母様方の苦労は必ず報われると言う事を申し上げ、エールの一句を送ります。 「心病む日もありし子よ鳥帰る」… 今日、子供が海外の就職先に旅立ちました。空き部屋となった子供の部屋から空を見ると北国に帰る鳥の一隊が見えました。中高生の頃、あの子と共に死ぬほど悩んだ日々が走馬灯のように懐かしく甦って来ましたという句意です。 次回から、梧桐学苑の不登校脱出・復学支援の実践・実例をブログで紹介します。 ●梧桐学苑●
by aogiri-gakuen
| 2011-04-08 23:30
| 個性を育み・育てる実践・実例
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